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狂い咲く花
第11章 二、青い薔薇 - 神の祝福
麻耶が身篭ったことが分かってから慌しかった。
産婆に診てもらって麻耶が身篭っていることは間違いがないと言われ、両家との話し合いが始まった。
葉月の両親が相良家に赴き、玄関先で土下座をして謝っていた。
『相良さん。うちの息子が大変申し訳ないことをした…まだ婚姻もしてない娘さんを傷をつけてしまった。本当に申し訳ない。何と言って詫びていいのか…葉月に責任取って死ねと言われるなら私が責任とって殺す…それだけのことを、うちの葉月はやったんだ…』
葉月も一緒になって土下座をしていた。
その頬は殴られたのか腫れ上がっていた。
『葉月が死んでも、麻耶のお腹に子がいるのは変りはない…豊田家とは金輪際つきあうつもりもない。帰ってくれ。…葉月、お前の顔も二度と見たくはない』
父様が強い口調で豊田家の謝罪を断絶した。
まだ父様は葉月を許していない。
そして美弥の思いを汲みきれていなかった。
麻耶は人目を避けるために、ゆかりのある寺に預けられていた。
『おじさん…俺…』
『気安く呼ぶな』
父様が手元にあった置物を葉月に投げつけた。
それが葉月にぶつかるが、葉月は動こうとはしなかった。
甘んじて父様の怒りを受けるかのようにただ頭を下げてそこにいた
産婆に診てもらって麻耶が身篭っていることは間違いがないと言われ、両家との話し合いが始まった。
葉月の両親が相良家に赴き、玄関先で土下座をして謝っていた。
『相良さん。うちの息子が大変申し訳ないことをした…まだ婚姻もしてない娘さんを傷をつけてしまった。本当に申し訳ない。何と言って詫びていいのか…葉月に責任取って死ねと言われるなら私が責任とって殺す…それだけのことを、うちの葉月はやったんだ…』
葉月も一緒になって土下座をしていた。
その頬は殴られたのか腫れ上がっていた。
『葉月が死んでも、麻耶のお腹に子がいるのは変りはない…豊田家とは金輪際つきあうつもりもない。帰ってくれ。…葉月、お前の顔も二度と見たくはない』
父様が強い口調で豊田家の謝罪を断絶した。
まだ父様は葉月を許していない。
そして美弥の思いを汲みきれていなかった。
麻耶は人目を避けるために、ゆかりのある寺に預けられていた。
『おじさん…俺…』
『気安く呼ぶな』
父様が手元にあった置物を葉月に投げつけた。
それが葉月にぶつかるが、葉月は動こうとはしなかった。
甘んじて父様の怒りを受けるかのようにただ頭を下げてそこにいた