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狂い咲く花
第11章 二、青い薔薇 - 神の祝福
美弥の言葉に父様の気持ちが説かれていくのが分かった。
本当は当の昔に許すことは決めていた。
ただ、美弥が不憫で『許す』の一言がいえなかっただけだった。
『美弥が…美弥がそれでいいのなら。だが、この家に住まわせるつもりはない。それが条件だ』
それが父様が折れる条件だった。
それでも美弥はほっとした。
これから訪れるであろう3名の幸せに。
そして、夢で見たような血で自分の手が染まることがない未来に。
父様からの許しが出た2人は相良家から徒歩10分程の場所に新居を構えることになった。
身篭ったとしても変ることのない麻耶。
誰もがこれからのことを心配をし、目の届くところにと決まったことだった。
「おぎゃぁぁ――――」
弱々しい生まれた子供の声が突如広がっていく。
「あっ…」
「産まれた…」
本当は当の昔に許すことは決めていた。
ただ、美弥が不憫で『許す』の一言がいえなかっただけだった。
『美弥が…美弥がそれでいいのなら。だが、この家に住まわせるつもりはない。それが条件だ』
それが父様が折れる条件だった。
それでも美弥はほっとした。
これから訪れるであろう3名の幸せに。
そして、夢で見たような血で自分の手が染まることがない未来に。
父様からの許しが出た2人は相良家から徒歩10分程の場所に新居を構えることになった。
身篭ったとしても変ることのない麻耶。
誰もがこれからのことを心配をし、目の届くところにと決まったことだった。
「おぎゃぁぁ――――」
弱々しい生まれた子供の声が突如広がっていく。
「あっ…」
「産まれた…」