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少女、アナ
第1章  
醜くたるんだ腹、その下にいつも見慣れた白髪の陰毛と、だらしなく垂れた陰茎。
急いで下着を拾う。
早くこの部屋から出なければ。
今はなぜか、そう思った。
彼女にも急いで服を着せた。
自分も着終わると辺りを見回し、忘れ物がないか確認した。
ベッドの中央には大きな染みがあった。
シーツを引き抜くとくしゃくしゃに丸めて、ベッドに放り投げた。
心がささくれ立っていた。
彼女の小さな手を掴みドアに向かう。
はたと思い、私は財布を取り出すと、そこから一万円札を二枚取り出した。
これでこの先彼女が身体を売らず生活できるとは思えないが、でも少しでも生活の足しにしてもらいたかった。
彼女に握らす。
彼女は私を見上げ微笑んだ。
「センクス、パパ……」
私は廊下に出ると、彼女の手を離し、ネクタイを締め直した。
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