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少女、アナ
第1章  
フロントで毅然とした態度でチェックアウトを済ます。
外に出た。
曇り空。
ゴミの散らばった薄汚れた歩道。
カラスの声がうるさかった。
彼女を見つめる。
掛ける言葉が出て来なかった。
もうこんなことはしちゃだめだよ……。
普通の子供らしい生活をしなさい。
こんな街から離れなさい……。
でも、どれも違うような気がした。
「元気で……」
私の口から出た言葉はそれだけだった。
彼女は伸びあがり、私の頬にキスすると、歩道を駆け出した。
彼女の後姿を見送る。
ふと彼女が足を止める。
その歩道には、一台の真っ黒いワゴン車が停まっていた。
彼女は躊躇なくそのスライドドアを開け、ステップに足を掛けた。
私の方を振り返った。
「おじさん、ありがとう! またね!」
そう叫んで手を挙げると、笑顔で車の中に消えていった。
車はタイヤを鳴らし走り去った。
私は辺りを見回した。
自分が今どこにいるのか、わからなかった。

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