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山猫と狼
第4章 悪魔の口づけ
「一度は袖にされたロイ殿下の唇を奪うことができて、本当に光栄です」
クロードの言葉で、点と点が繋がった。
「一年前に縁談を申し込みましたが、ロイ殿下はつれない返事でした。
だから私は、何をしてでも貴女を手に入れようと心に決めたのです」
「たとえ条約を破ってでも?」
「・・・・・はい、私の愛は本物なのです」
ロイは微笑みながら答えるクロードの姿に、薄ら寒くなった。
ロイの国アレクシアとクロードの国ウルリケは、二十年前に平和条約を結び、お互いの国境を侵さないことで合意していた。
しかし突然、今年になってウルリケ軍がアレクシアに攻めてきたのだ。
クロードの言葉で、点と点が繋がった。
「一年前に縁談を申し込みましたが、ロイ殿下はつれない返事でした。
だから私は、何をしてでも貴女を手に入れようと心に決めたのです」
「たとえ条約を破ってでも?」
「・・・・・はい、私の愛は本物なのです」
ロイは微笑みながら答えるクロードの姿に、薄ら寒くなった。
ロイの国アレクシアとクロードの国ウルリケは、二十年前に平和条約を結び、お互いの国境を侵さないことで合意していた。
しかし突然、今年になってウルリケ軍がアレクシアに攻めてきたのだ。