この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
山猫と狼
第1章 狼と出遭った山猫
私は、戦に負けた・・・・!この男との一騎打ちで、負けたのだ・・・・・!
ロイは何とも言えない悔しさで涙が溢れそうになるのを、ぐっとこらえた。
「ようやく捕らえた山猫です。そう簡単には放しませんよ」
クロードは湯気の立ったティーカップ越しにロイを見つめる。
彼は口の端をわずかに上げ、悔し涙をこらえる彼女の様子を楽しんでいるようでもあった。
「私の兵士たちは、どこへやった?!」
自分が敵将に捕らえられたということは、自軍の兵士たちも捕虜になっているはずだ。
彼女は、自分と共に戦ってくれた彼らが気がかりだった。
「安心してください。私たちは野蛮なことは何一つしていません。皆無事ですよ」
「お前の言葉は信用できるのか」
「ええ、本当です。もしご心配なら、彼らの姿をお見せしましょうか」
クロードは見張りの兵士を呼び、ロイの脚の拘束を解いた。
ロイは何とも言えない悔しさで涙が溢れそうになるのを、ぐっとこらえた。
「ようやく捕らえた山猫です。そう簡単には放しませんよ」
クロードは湯気の立ったティーカップ越しにロイを見つめる。
彼は口の端をわずかに上げ、悔し涙をこらえる彼女の様子を楽しんでいるようでもあった。
「私の兵士たちは、どこへやった?!」
自分が敵将に捕らえられたということは、自軍の兵士たちも捕虜になっているはずだ。
彼女は、自分と共に戦ってくれた彼らが気がかりだった。
「安心してください。私たちは野蛮なことは何一つしていません。皆無事ですよ」
「お前の言葉は信用できるのか」
「ええ、本当です。もしご心配なら、彼らの姿をお見せしましょうか」
クロードは見張りの兵士を呼び、ロイの脚の拘束を解いた。