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山猫と狼
第10章 完全なる結婚
「ああ・・・なんという美しさだろう・・・!
これほど美しい人がこの世にいるだろうか。天上の女神も嫉妬をしていることでしょう!」
さらさらと衣擦れの音を響かせながら、純白のドレス姿のロイが美湖の間に足を踏み入れた。
部屋の中に設えられた鏡の壁に、彼女の美しい姿が幾重にも映る。
濃紺の衣装に身を包んだクロードは、百合の花よりも白く清らかなロイを迎え入れた。
傍から見れば、長身ですらりとした美しい二人は似合いのカップルだった。
こいつが残酷で卑劣ないかれたサディストでなければ、世間的にはこの結婚だってそう悪いものではないのだろうが・・・。
ロイはため息をついた。
とにかく、今はこいつの言うとおりに動くしかない。
後で必ず、息の根を止めてやる・・・!覚悟しておけ、クロード・・・!
ロイはぎゅっと拳を握った。
これほど美しい人がこの世にいるだろうか。天上の女神も嫉妬をしていることでしょう!」
さらさらと衣擦れの音を響かせながら、純白のドレス姿のロイが美湖の間に足を踏み入れた。
部屋の中に設えられた鏡の壁に、彼女の美しい姿が幾重にも映る。
濃紺の衣装に身を包んだクロードは、百合の花よりも白く清らかなロイを迎え入れた。
傍から見れば、長身ですらりとした美しい二人は似合いのカップルだった。
こいつが残酷で卑劣ないかれたサディストでなければ、世間的にはこの結婚だってそう悪いものではないのだろうが・・・。
ロイはため息をついた。
とにかく、今はこいつの言うとおりに動くしかない。
後で必ず、息の根を止めてやる・・・!覚悟しておけ、クロード・・・!
ロイはぎゅっと拳を握った。