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山猫と狼
第2章 屈辱の午餐
「これはこれは、美しい」
クロードはロイに心からの賛辞を贈った。
栗色のショートボブを揺らす瑞々しい美貌の彼女に、淡い若草色のドレスは大変似合っていた。
「あなたの瞳の色と同じ色のドレスですね。初夏の風のように清々しい」
クロードの言葉は、心ならずもロイの胸をざわつかせた。
しかし、彼の二の句でロイは激高した。
「ああ、あなたの兵士たちにも見せて差し上げたいですね」
兵士としての誇りを持っていたロイは、彼らの前で「女」になることは屈辱でしかなかった。
「お前、これ以上の侮辱は許さないぞ…!」
ロイの目には、緑の炎が立っていた。
クロードはロイに心からの賛辞を贈った。
栗色のショートボブを揺らす瑞々しい美貌の彼女に、淡い若草色のドレスは大変似合っていた。
「あなたの瞳の色と同じ色のドレスですね。初夏の風のように清々しい」
クロードの言葉は、心ならずもロイの胸をざわつかせた。
しかし、彼の二の句でロイは激高した。
「ああ、あなたの兵士たちにも見せて差し上げたいですね」
兵士としての誇りを持っていたロイは、彼らの前で「女」になることは屈辱でしかなかった。
「お前、これ以上の侮辱は許さないぞ…!」
ロイの目には、緑の炎が立っていた。