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おま〇こエルフ三姉妹 同棲生活はじめました♡
第15章 幕間:マリアの解説コーナー「命の森の教え」
「ソフィちゃん、それはちょっとひどいよ……。でも、別にキレイごとを言ったつもりはなくって、ホントのことよ? ……ソフィちゃんは、エルフの森の教えを、ちゃんと覚えてるかな」
「え、何のこと?」
「えっとね……」
マリアは、メモ用紙にペンで、人を表すようなマークをいくつか書く。そして、ソフィのほうに、それを示した。
「この世界には、いろんな人、いろんな物、いろんな現象が、たくさんあるよね? けど……っ!」
そして、その人々を全て包み込むような大きなマルを、しゅっと紙に記してみせた。
「それはぜんぶ、もともと一つのものなの。宇宙の全ての存在は、この宇宙を創造した『根源のいのち』――人間風に言えば、『創造主』の一部だ。っていう、エルフの教えよ」
「……えぇ。まぁ、なんとなく姉さんが言いたいことは覚えてるわ。私、アウトドア派だから、姉さんほど物覚えはよくないけどね」
「じゃあ、復習してみよっか。ソフィちゃんには、何か嫌いな人とか、嫌いな物とかある?」
「嫌い……?」
ソフィは少しうつむいてから、
「兄貴を苦しめた、あの母親はちょっと嫌いかもね……まぁ反省はしてるみたいだけど。それから、虫は嫌いよ」
「ソフィちゃん、ゴキブリが出るといつも大騒ぎだもんね、ふふっ」
「だ、誰が、いつどこで大騒ぎなんかしたのよ! 優雅なレディが、それしきで取り乱すわけないでしょ! ちょ、ちょっと混乱して白目を剥いちゃったことがあるだけよっ」
「……そうそう、まぁそんな感じで、世の中に嫌いな物なんて、誰にでも、いくらでもあるよね? けどね。嫌いな物も含めたすべてが、もともとは自分と同じもの。一つのもの……なんだよ? それがエルフの教えの、いちばん大事なところね。だから本当は、この世の中に、嫌いな相手も、憎むべき敵も、いないってことなの」
すると、ソフィは、首をひねった。自分の頬に指をとんとんやって、プニプニさせている。
「ん? それってどういう事? いまいち、話が分からないんだけど……」
「そ、ソフィちゃん、ホントに覚えてたの……?」
マリアは困惑気味だった。いっぽうのソフィも、エルフの森の教えを忘れていたことが恥ずかしいのか、
「え、何のこと?」
「えっとね……」
マリアは、メモ用紙にペンで、人を表すようなマークをいくつか書く。そして、ソフィのほうに、それを示した。
「この世界には、いろんな人、いろんな物、いろんな現象が、たくさんあるよね? けど……っ!」
そして、その人々を全て包み込むような大きなマルを、しゅっと紙に記してみせた。
「それはぜんぶ、もともと一つのものなの。宇宙の全ての存在は、この宇宙を創造した『根源のいのち』――人間風に言えば、『創造主』の一部だ。っていう、エルフの教えよ」
「……えぇ。まぁ、なんとなく姉さんが言いたいことは覚えてるわ。私、アウトドア派だから、姉さんほど物覚えはよくないけどね」
「じゃあ、復習してみよっか。ソフィちゃんには、何か嫌いな人とか、嫌いな物とかある?」
「嫌い……?」
ソフィは少しうつむいてから、
「兄貴を苦しめた、あの母親はちょっと嫌いかもね……まぁ反省はしてるみたいだけど。それから、虫は嫌いよ」
「ソフィちゃん、ゴキブリが出るといつも大騒ぎだもんね、ふふっ」
「だ、誰が、いつどこで大騒ぎなんかしたのよ! 優雅なレディが、それしきで取り乱すわけないでしょ! ちょ、ちょっと混乱して白目を剥いちゃったことがあるだけよっ」
「……そうそう、まぁそんな感じで、世の中に嫌いな物なんて、誰にでも、いくらでもあるよね? けどね。嫌いな物も含めたすべてが、もともとは自分と同じもの。一つのもの……なんだよ? それがエルフの教えの、いちばん大事なところね。だから本当は、この世の中に、嫌いな相手も、憎むべき敵も、いないってことなの」
すると、ソフィは、首をひねった。自分の頬に指をとんとんやって、プニプニさせている。
「ん? それってどういう事? いまいち、話が分からないんだけど……」
「そ、ソフィちゃん、ホントに覚えてたの……?」
マリアは困惑気味だった。いっぽうのソフィも、エルフの森の教えを忘れていたことが恥ずかしいのか、