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おま〇こエルフ三姉妹 同棲生活はじめました♡
第19章 今日から僕は姉のヒモ?
マリアに先んじられて悔しいのか、ソフィはマリアにずいっと顔を近づけた。ボロいちゃぶ台が、どすんっという音を立てる。
「ええっとねぇ……」
マリアは、くちびるに人差し指を当てた。
彼女の話は、こうだった。
それは、マリアたちが僕の前に現れる以前のこと。
なかなか僕に見つけてもらえないので、一時、彼女はかなり暇してたという。
――そんなあるとき、肉体をつくって具現化し、その辺で人助けをしたことがあったんだそうだ。公園で、おばあさんの肩をもんであげた。
だがそこで、マリアの回復魔法の力が発揮されてしまったらしい。おばあさんは肩こりが解消するにとどまらず、持病の頭痛や便秘、そして膝の関節痛まで治ってしまったのだ。
その後もマリアはあまり深く考えず、同じ公園でお年寄りに親切にしてあげていたようだ。
それが思いもよらない結果を招いた。
「肩を揉むのが異様に上手いお嬢さんがいる」と評判になり、連日公園に老人が詰めかけてしまった。ついには近所の整体院にスカウトされ、労働時間のわりにかなり高いお金までもらえるようになった。
それでも、お店側は全く問題ないらしい。何せマリアのおかげで、お店に客がすごい勢いでつめかけているのだから。
「――と、いうわけなの。だから弟くん、別に気にしないで。怪しいお仕事、しているわけじゃないから♡」
「は、はぁ……なら、まぁいいんだけどさ」
よくない。
でも、これだけ頑固に差し出してくるものを突っ返すわけにもいかない……。
ひとまず通帳は受け取っておくことにした。普通に生活費とかに使って、あとは貯金しておけば、無駄にしたことにはならないし……いいよね?
「くっ……! 私だって、マリア姉さんに負けてられないわ! 兄貴に、いっぱいお金貢いでやるんだから!」
「ふふっ、ガンバッテねソフィちゃん♡」
「アーシャもー! アーシャもお兄ちゃんに貢ぎた〜いっ♪」
「ちょっと三人とも! そんな爛れた競争しないでくれよっ!」
狭いちゃぶ台を囲んで、僕たちの夕食は次第に騒がしくなっていった。