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おま〇こエルフ三姉妹 同棲生活はじめました♡
第9章 お弁当と迷子
もしかして。あのエルフ三姉妹も、僕を洗脳して、僕ん家を乗っ取ろうとしている――
とでも考えれば、つじつまが合わなくもない。
いきなり同棲して、お世話してくれたり、エッチな事しまくってくれるというのも、よく考えたら変というか、虫が良すぎるし……。だいたい、僕は彼女たちに何をしてあげたこともないのに、あんなに好かれてるのは変だ。単なる演技、というのがいいところじゃないか。
なんで、気づかなかったんだろう?
僕は、いつの間にか歩道で立ち止まっていた。
けど、頭の中はめまぐるしく動いている。
今朝の事は、ぜんぶあの子たちの演技だったんだ。
嬉しそうにお世話してくれたのも、僕を慰めてくれたのも、エッチしてくれたのも……。
「……はぁっ、もう、なんだよっ」
僕は肩を落とす。正直、今日は――いつもそうじゃないかというツッコミは、やっぱり置いておいて――仕事を出来るような気分じゃなかった。
その時、けたたましいクラクションの音が鳴り響く。
「えっ!?」
僕は急に、下げたばっかりの肩を飛び上がらせた。
どうやら僕は、横断歩道の真ん中にいたらしい。信号変わったのに、僕は突っ立って邪魔してしまったようだ。おかしいな、いつの間にか車道に……? 考え事のし過ぎだ。
「ご、ごめんなさい!」
不機嫌そうなドライバーの視線を交わすように、僕はダッシュで逃げた。
その後もなかなか営業がうまくいかないので(いつものことだけど)、少し早めにお昼ご飯を食べることにする。
コンビニ袋を提げて、公園のベンチに向かった。
平日の午前中だからか、誰も座っていない。
……けっきょく、独りぼっちか。
……まぁ、静かにご飯が食べれるのはいいことだよね。
「はぁ〜っ……!」
「何、ため息なんかついてるのよ。こんなに天気がいいのに……辛気くさいわね」
「……えっ?」