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おま〇こエルフ三姉妹 同棲生活はじめました♡
第9章 お弁当と迷子
急に、誰かに話しかけられる。
金髪で、白い肌。
耳が人間ではありえないほど、ピンと長く伸びている。
僕のまえで、モデルのように腰に手を当て立っている。
緑色の澄んだ瞳でキッと僕を見下ろす、気の強そうな少女……まぎれもなくそれは、エルフでぼくの「妹」、ソフィだった。
「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
僕は大声を出した。ソフィのすぐ耳元で……。
彼女は両耳を塞ぎ、顔をしかめる。
「ちょっと、うっさいわよ! 耳元で大声出さないでくれる!?」
「あ、ごめん……と、突然で、びっくりして」
僕は、(もちろん自分の)胸を撫でて、気持ちを落ち着かせた。
「ど、どうかしたの? こんな急に」
「……ふんっ」
ソフィは、何かもじもじしていたが……やがておもむろに、巾着袋のようなものでつつんだ四角い物を、僕の鼻先にずいっと突き出した。
「ん? 何これ? エルフが戦争で使う殴り武器かなんか?」
「違うわよばか! エルフを、野蛮な人間と一緒にしないでくれる!?」
ソフィは、それを両手で高く持ち上げ、投げそうなそぶりをする。
どうやら、殴り武器じゃなくて投擲武器だったらしい。いったいどっちが野蛮なのか……。
「……見れば分かるでしょ。お弁当よ、お弁当!」
「えっ!?」
驚く僕をよそに、ソフィは僕のすぐ隣に腰かけた。そしてお弁当箱を開ける。ほんとに武器だと思ってた……。
箱の中はすてきだった。
タコさんウインナー、日の丸になったご飯、卵焼き、ニンジン・しいたけ・ごぼうなど、かなり典型的な日本的お弁当メニューだ。
「うわぁ……美味しそうだね」
「ふん、当然でしょ! 私たちが、兄貴の健康を考えて作ってきたんだから!」