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おま〇こエルフ三姉妹 同棲生活はじめました♡
第9章 お弁当と迷子

 ソフィは語調激しく、ぷいっと横を向いた。けど、弁当箱だけは見せつけたまま。
 
 いちおう褒められたのはうれしいらしく、ちょっと口元が緩んでいたけど。

「なんだ、僕、コンビニ弁当買っちゃったよ。言ってくれればよかったのに」
「こういうのはサプライズが良いのよ。私もいるから、それも一緒に食べればいいわ」
「……オッケー」

 という事で、突然ソフィと昼食が始まってしまった。

 僕は、平静を装うのに必死だった。

 もちろん、可愛い妹がお弁当を持ってきてくれるなんて、こんなに嬉しいことはない。

 本当に、妹なら。

 ソフィがこんな親切なのは、でも、もしかして……。

「どうかしたの兄貴? 何か黙ってるけど。……まさか、不味いとか言わないでしょうね!?」
「ち、違うよ……!」

 僕は、慌てて首を振った。

「いや、その。な、なんで僕のいる所が分かったのかなって……特に、教えてなかったと思うけど?」

 まして僕の仕事は営業なのに。

 いちいちどこに行ってるか教えるなんて、新婚夫婦でもしないだろう。

「あぁ、……んむっ……その事?」

 ソフィは、しゃべる前にお手拭きでていねいに口元を拭いた。

「アーシャも、エルフだから魔法が使えるんだけど……人間の言葉で言ったら、千里眼みたいなものかしらね。それで、あんたがどこにいるか分かったのよ」
「……へ、へぇ〜っ?」

 僕はさっそく、疑うのも忘れて感心してしまった。

 だってすごいし。

 こうして、現にたどり着いているんだから大したものだ。

「それだけじゃないわ。ほかの人が、何を考えているかも見えるから……あんたがもしエッチな事でも考えていたら、アーシャにはぜんぶ筒抜けよ。気をつけることね」
「ひえっ……!?」
「まそういう事で、……あんたの場所を教えてもらって、私が空を飛んで駆け付けたってわけ。わざわざお昼ご飯を届けてあげたのよ? ありがたく思いなさい。……なんかこれ、油っこいわね」

 ソフィは、コンビニ弁当の中にあった、からあげをほおばりながら言った。
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