この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
おま〇こエルフ三姉妹 同棲生活はじめました♡
第9章 お弁当と迷子

「……うん、ありがとう。でも、なんだか便利な魔法だね。色々できるんだなぁ。……まぁ、コンビニ弁当だし、脂っこいよ」
僕は、姉妹製弁当のほうの、人参を口に入れてみた。とても素朴な味だ。みりんの甘みと醤油の塩味を感じる。いわゆる「お袋の味」って感じ?
そしてこの味も、結局はウソなのだ――と、思うと、食べた端から胃が痛くなった。
ソフィは、心配そうに僕の顔を覗き込む。
「? 本当にどうしたの、兄貴。元気なさそうだけど……油っこいもの食べ過ぎて、舌がバカになって、口に合わないとか?」
「い、いやいや、そんなことない。美味しいよ」
むしろ、美味しければ美味しいほど、元気がなくなるんだ――とは、言えなかった。
それにしても、何で僕も、普通に弁当食べてるんだろう。
もしかしたら、妙な薬とか盛られてるかもしれないのに……。
あれ?
僕は、口をもぐもぐさせるのをぴたりと止めた。
よくよく考えたら、このエルフ姉妹たちは、すごい魔法を使えるわけで。
なんだか疑っていたけど、もし本当に僕ん家を乗っ取ろうというなら、簡単にできるはずなんじゃないか?
例えば、僕を連れて飛んで行って、海の上に落っことすとか……そういう感じで。
別に、このお弁当にも、毒だの薬だのが盛られている気配はないし、そもそもソフィ自身も普通に食べているし……。
カルト宗教がどうとか言われたからビビってたけど……これは、もしかして、取り越し苦労だったんじゃ? 考えすぎだったんじゃ?
急に、胃がすっと軽くなる気がした。
「――そう? ならいいけど。まぁ、あんな酷い会社にいたら元気もなくなるでしょうね。だから言ってるのに。さっさと辞めればいいのよ」
「や、辞めれないよ」
「フン……しょうがないわね。まぁあんたにも、プライドくらいあるんでしょうけど?」
「いや、ソフィのほうがよっぽどプライドありそうだけどね……」
「どういう意味よ!」
僕は、姉妹製弁当のほうの、人参を口に入れてみた。とても素朴な味だ。みりんの甘みと醤油の塩味を感じる。いわゆる「お袋の味」って感じ?
そしてこの味も、結局はウソなのだ――と、思うと、食べた端から胃が痛くなった。
ソフィは、心配そうに僕の顔を覗き込む。
「? 本当にどうしたの、兄貴。元気なさそうだけど……油っこいもの食べ過ぎて、舌がバカになって、口に合わないとか?」
「い、いやいや、そんなことない。美味しいよ」
むしろ、美味しければ美味しいほど、元気がなくなるんだ――とは、言えなかった。
それにしても、何で僕も、普通に弁当食べてるんだろう。
もしかしたら、妙な薬とか盛られてるかもしれないのに……。
あれ?
僕は、口をもぐもぐさせるのをぴたりと止めた。
よくよく考えたら、このエルフ姉妹たちは、すごい魔法を使えるわけで。
なんだか疑っていたけど、もし本当に僕ん家を乗っ取ろうというなら、簡単にできるはずなんじゃないか?
例えば、僕を連れて飛んで行って、海の上に落っことすとか……そういう感じで。
別に、このお弁当にも、毒だの薬だのが盛られている気配はないし、そもそもソフィ自身も普通に食べているし……。
カルト宗教がどうとか言われたからビビってたけど……これは、もしかして、取り越し苦労だったんじゃ? 考えすぎだったんじゃ?
急に、胃がすっと軽くなる気がした。
「――そう? ならいいけど。まぁ、あんな酷い会社にいたら元気もなくなるでしょうね。だから言ってるのに。さっさと辞めればいいのよ」
「や、辞めれないよ」
「フン……しょうがないわね。まぁあんたにも、プライドくらいあるんでしょうけど?」
「いや、ソフィのほうがよっぽどプライドありそうだけどね……」
「どういう意味よ!」

