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おま〇こエルフ三姉妹 同棲生活はじめました♡
第9章 お弁当と迷子
「え……?!」
ソフィは目を見開いた。
緩んでいた顔が、一気に固くなる。
けど、聞かずにはいられない。このまま、もやもやしたままなんてムリだ……。
「やっぱり……君たちと僕じゃ、ぜんぜん見た目が違うし」
「……女と男なんだから、当たり前でしょうが」
「いや、そういう話じゃなく、髪も、肌の色も、目の色も違うし。第一、エルフなんでしょ? 義理のきょうだいってならまだしも、それで本物のきょうだいなわけないじゃないか」
「……っ!」
ソフィは、ぎゅっと手を握る。フォークが折れそうだった。
「き、君たちが悪い人、というか悪いエルフじゃないのは分かってる。けど……いや、だからかな。ちゃんと、君たちの事を知っときたくて」
「……ずいぶん殊勝な心掛けね」
ソフィは、苦虫をかみつぶしたような顔をしながら、下を向いた。
「き、君たちは、誰なんだ? 本当は、僕の……何なの?」
「……はぁっ!」
ソフィは大げさに、両方の手のひらをあげた。飽きれたように首を振っている。
「……本当に、嘆かわしい。人間は、何も見えない。何も覚えていないのね。どれだけ助けてやっても、気づくこと一つない。それでいて、勝手に判断して、勝手にくだらない方向に突っ走る……情けなくなるわ」
「え? あの、言ってる意味がよく――」
僕は、さらに尋ねた。
「文字通りの意味よ、兄貴……私だって、かつては盲目で、川に流される木の葉の一枚だったんだのよ」
「……はい?」
「私も、かつては人間だった……ってこと」
「……はい!?」
い、今、何て言った?
人間だって……だって!?
ソフィは、エルフじゃなかったのか……? と、僕は首をひねる。
「私は以前、人間で……兄貴の妹だった。今ここで、ではなく……前世で、ね」
「ぜ、ぜんっ……!?」
ソフィは、ちょっと寂しそうな顔でこくんとうなずいた。
ソフィは目を見開いた。
緩んでいた顔が、一気に固くなる。
けど、聞かずにはいられない。このまま、もやもやしたままなんてムリだ……。
「やっぱり……君たちと僕じゃ、ぜんぜん見た目が違うし」
「……女と男なんだから、当たり前でしょうが」
「いや、そういう話じゃなく、髪も、肌の色も、目の色も違うし。第一、エルフなんでしょ? 義理のきょうだいってならまだしも、それで本物のきょうだいなわけないじゃないか」
「……っ!」
ソフィは、ぎゅっと手を握る。フォークが折れそうだった。
「き、君たちが悪い人、というか悪いエルフじゃないのは分かってる。けど……いや、だからかな。ちゃんと、君たちの事を知っときたくて」
「……ずいぶん殊勝な心掛けね」
ソフィは、苦虫をかみつぶしたような顔をしながら、下を向いた。
「き、君たちは、誰なんだ? 本当は、僕の……何なの?」
「……はぁっ!」
ソフィは大げさに、両方の手のひらをあげた。飽きれたように首を振っている。
「……本当に、嘆かわしい。人間は、何も見えない。何も覚えていないのね。どれだけ助けてやっても、気づくこと一つない。それでいて、勝手に判断して、勝手にくだらない方向に突っ走る……情けなくなるわ」
「え? あの、言ってる意味がよく――」
僕は、さらに尋ねた。
「文字通りの意味よ、兄貴……私だって、かつては盲目で、川に流される木の葉の一枚だったんだのよ」
「……はい?」
「私も、かつては人間だった……ってこと」
「……はい!?」
い、今、何て言った?
人間だって……だって!?
ソフィは、エルフじゃなかったのか……? と、僕は首をひねる。
「私は以前、人間で……兄貴の妹だった。今ここで、ではなく……前世で、ね」
「ぜ、ぜんっ……!?」
ソフィは、ちょっと寂しそうな顔でこくんとうなずいた。