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おま〇こエルフ三姉妹 同棲生活はじめました♡
第9章 お弁当と迷子
オフィスをそっと抜け出て、建物の外に走る。
外は大雨だけど、構やしない。
「ソフィ、ごめん……! 僕はなんてことを……っ」
もし、さっきの夢が本当だというなら。
僕はどれだけひどい事をしたのだろう?
「妹じゃない」なんて、そんな事をソフィに言うとか……。ソフィは、僕が死んであれほど泣いていたのに。本当なら、慰めなきゃいけなかったのに。
僕は……僕は!
時計を見る余裕がなく、今何時かも分からない。電車が止まっていることは確実だろう。
僕は、雨の中を走った。自分家を目指して、まだ、あの三人がいるはずだから。
「ごめん、ソフィ! ごめん、みんな……!」
僕はとんでもない馬鹿らしい。
タクシーでも使えばよかったんだろうけど……。
「あ、あれ……? ここ、どこ?」
暗い中をムリに飛び出して走ったせいで、自分がどこにいるのか、分からなくなってしまった。
その辺の電柱に手をつき、僕はうなだれる。
「ま……迷った!」