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おま〇こエルフ三姉妹 同棲生活はじめました♡
第10章 再会
 街頭と、月のかすかな明かりだけしかない。全く、どこにいるのか見当もつかなかった。

「うぅ、アパートはどっちだ……? とりあえず、駅まで戻るか……」

 暗い通りで、僕は元来た方に踵を返す。

 こんな事なら、青春映画みたいに後先考えず走り出すんじゃなかった……!

 バカな自分を呪っていると、

「っ……!?」

 段差か何かが足に引っかかり、僕は派手に転んだ。

「いったぁーっ……!」

 全身に鈍痛が走る。膝すりむいたかな……?

 その上、痛みだけじゃない。水たまりの上にすっころんだせいで、スーツはびしゃびしゃ。

 明日だって、仕事はあるっていうのに……。

 けれど、そんな事は、もうどうでもいい。

「会わなきゃ、ソフィ達に……!」

 僕は走った。
 
 濡れた道の上を、先がよく見えなくても、転んでも、躓いても、走った。

 どうにかタクシーを拾い、アパートに着いた時、空はもうかすかに白んでいた。

「ソフィ! マリア、アーシャ!」

 近所迷惑だろう叫びを発しながら、部屋の鍵を開ける。

 すごく、息が切れていた。

「はぁ、はぁっ……みんな、ただいま……!」

 返事はない。部屋は真っ暗だ。

 もしかしたら……というか確実に、みんなまだ寝ているだろうけど、やむなく電気をつける。

 トイレを、風呂場を、キッチンを、そして一つしかない部屋を明るくし、ドアを開け放つ。

 僕は、誰も見つけることができなかった。
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