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ただ愛されたかっただけなのに
第20章 再びの蜜月④
女は形状記憶なのだと。
誰かが言ってた言葉。

昨日彼のモノが私の中を満たし、私の体は彼を記憶した。
パズルのピースのように彼のモノが私の中に入った。
記憶されたモノ。
多分そう。

オネガイ…オナジヨウニ…ホカノヒトヲダカナイデ

あなたを記憶するのは私だけ。
私を記憶するのはあなただけ。

熱くなりすぎた体と心と頭を、
シャワーを浴びてクールダウンさせた。

熱くなり過ぎてはいけない。
自分に言い聞かせる。

そんな思いを気付かれないように彼の腕枕で今夜も夢を見る。
先に彼の寝息が聞こえた。
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