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第24章 合鍵

彼の気持ちがどこにあるのかはわからない。
期待したらいけないこともわかってる。
お互い大人なんだから。

それでも嬉しくて、誰かに愛されている。
誰かじゃなくて、自分が愛した人から愛されている。
その事実が嬉しくて。

いつ遊びに行けるのかなんてわからない。
600Km離れた彼の部屋。
時間もお金もかかる。

お互いの時間とお金の調整をしなきゃいけない。
リスクも高くなる。
だから簡単には行けないこともわかってる。

それでもいつか彼の部屋に行ける。
その事実だけが今の私には支えだった。