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第34章 さまよう心

明日連絡するね、と電話で話したのが最後。
メールをしても電話をしても、彼と連絡がとれなくなった。

確かに「その人」は私と一緒にいた。
私は愛し、愛され、激しい時間を過ごした。



昔、付き合った人がいた。
携帯もない頃。
PCメールだけが連絡の手段だった。
急に音信不通になった。
何通もメールをしたけど、連絡がとれない。
１ヶ月後、彼が喘息発作を起こし救急搬送されていたことを知る。
ICUに入り、生死をさまよったと。

私はいなくなったことが不安になり、何通もメールをした。
お互い不倫のはずなのに。
退院した彼はそのメールを見て、怖くなりそこで終わった。

だから急に連絡が途絶えると、何かあったんじゃないかと心配になる。
嫌われたのか、彼の身に何かあったのか。

だから、終わる時はちゃんと言ってね。
それが約束だった。

なのにさよならも言わずにいなくなってしまった。
連絡が取れないから心配と不安。

待っても無駄なのかな…
どうしてこうなっちゃったんだろう…

彼を恋しがる心と体。