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第33章 いなくなってしまった「その人」

翌日、彼からの連絡を待った。
夜になってもメールが来なかった。

「営業先決まった？」

そうメールしても返って来ない。
どうしたんだろう…
忙しいのかな。
急に決まってそれどころじゃないのかな…

翌日も返信がなかった。
待っても待っても何も送られてこない。
どうしたんだろう…

電話をしてみた。
呼び出し音は鳴ってるのに出ない。
営業中かな…

嫌われた？
またねって電話で話したよね。
いつもと変わらなかったよね。

どうしたの？
何かあったの？
何もなければいいけど…

不安が押し寄せる。
彼に何かあったのかと言う不安。
嫌われたのかと言う不安。

「一度連絡下さい」

そう送ってもメールは返って来なかった。
それから先も、彼からの連絡は途絶えたまま…

何が起こったのかわからないまま、彼は私の前から姿を消してしまった。