この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ただ愛されたかっただけなのに
第34章 さまよう心
付き合っていた隆士にさえ送らなかった、と言うか、言ってはいなかったオナニー音源。
英くんに送ってしまった。
「時間が足りなくてオナれなかったけど、可愛い声で喘いでたね」
本当に聞いたんだ。
そんなやり取りの毎日。
隆士より英くんと話す方がずっとずっと楽しかった。
でも会えない距離だから。
英くんとはエロい話もしたけれど、真面目な話の方が多かった気がする。
仕事のことや家のこと。
辛いことや悲しいこと、もちろん楽しいこと。
全て受け止めてくれた。
そんな英くんが仕事で行くと言った先が「その人」の家がある場所。
そして同じ日、本当に偶然家族旅行で私もそこに行くことがわかった。
運命なんて信じてはいないけど、運命だって思った。
「その人」を忘れたくて誰かを探して隆士と付き合って。
なのに英くんに惹かれて。
「その人」がいるかもしれない土地に同じ日に行くなんて。
私はどうしたいんだろう…
誰を愛してるんだろう…
快楽を求めてる?
愛情を求めてる?
私の心は何を求め、どうしたいんだろう…
英くんに送ってしまった。
「時間が足りなくてオナれなかったけど、可愛い声で喘いでたね」
本当に聞いたんだ。
そんなやり取りの毎日。
隆士より英くんと話す方がずっとずっと楽しかった。
でも会えない距離だから。
英くんとはエロい話もしたけれど、真面目な話の方が多かった気がする。
仕事のことや家のこと。
辛いことや悲しいこと、もちろん楽しいこと。
全て受け止めてくれた。
そんな英くんが仕事で行くと言った先が「その人」の家がある場所。
そして同じ日、本当に偶然家族旅行で私もそこに行くことがわかった。
運命なんて信じてはいないけど、運命だって思った。
「その人」を忘れたくて誰かを探して隆士と付き合って。
なのに英くんに惹かれて。
「その人」がいるかもしれない土地に同じ日に行くなんて。
私はどうしたいんだろう…
誰を愛してるんだろう…
快楽を求めてる?
愛情を求めてる?
私の心は何を求め、どうしたいんだろう…