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ただ愛されたかっただけなのに
第9章 蜜月の4日間
暫く考えた。
黙っていられたら、何をされてるのかわからない。
想像だけが膨らみ、余計に辛くなりそうで。
言われたらそれはそれで真実を知るから辛いことには変わりないけど。

「言ってもらったほうがいいよ」

「せやろ?」

夜でよかった。
泣きそうな顔、彼に気付かれてない。

その女の子のことは私も知っていた。
彼が一度会ったことがある女性。
同じ既婚者。
そして、彼が抱いた女。

その一回で私と同じように彼を好きになった。
ただ、私と違うのは、それ以降彼に会えていないこと。
多分、いつ会えるのか、会えないままなのかはわからないけど。

彼が言うには彼女は彼に依存している。
それがわかっているなら、中途半端なことはしないほうがいいのに。

「じゃ、今夜は帰るね。
 また明日ね。
 おやすみなさい。」

もう一度軽くキスをして車を降りた。
振り向いた時には彼はもう電話をしていた。
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