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第3章 隆士

会うつもりもなかったのに出会ってしまった彼の名前は英くん。
出会いは某出会い系サイトだった。
そのサイトで出会いは求めていなかった。
ただ、日記と言われるブログのような、アダルトなことも書けるからと言う理由だけで登録した。

そこで見つけた英くんの日記。
ただ、彼の書く文章に惹かれた。
彼の書く文章は時に抒情的で、時にエロティックで。
コメントのやり取りも楽しかった。
そしてその人と会うなんてことも思ってはいなかった。


英くんと知り合った時、私には付き合っている人がいた。
名前は隆士。
いつも使う出会い系サイトで知り合った。
「その人」を忘れたくて募集をして、メールを少ししてから会った。

隆士も私も共通の趣味がカラオケ。
初めて会った日もカラオケに行った。
健全に二人でただただ歌った。

その日はカラオケだけで帰ってきた。
肩すかしを食らった気がした。
出会い系で知り合って、何もなく帰ったのは初めてかもしれない。

その日から毎日電話で話し、メールをし、距離を縮めて行った。
そして次に会ったとき、ホテルに行った。