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ただ愛されたかっただけなのに
第15章 パイズリ
そのまま気が付いたら朝になってた。
彼は仕事があるから支度を始める。
余韻が残っているのは私だけ。

「あ、忘れ物」

「忘れてない(笑)」

約束のキスマークを胸と、そして内腿につけてもらった。
強く肌を吸われ、それで反応し、小さくイッた。

彼に抱かれると、体の全てが反応する。
何をされてもイク。

「そのままだと、電話でもイケそうやな(笑)」

そう笑いながら、彼は仕事に出かけて行った。
行ってらっしゃいのキスをして。

私は1人、来た道を電車に揺られ帰って行った。
また寂しさが押し寄せる。
楽しかった時間があればあるほど、寂しさが押し寄せる。
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