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ただ愛されたかっただけなのに
第19章 再びの蜜月③
眠くなった私は先にベッドに入った。
明日の夜もあるのだから、今夜抱かれなくても大丈夫。
そう思う自分と、甘えたい自分の気持ちが揺れ動く。


「ね…きて?」

彼がベッドに入ってきた。
私をぎゅっと抱きしめた。
抱きしめながら手が私の体を触る。

「肌がすべすべしてる、綺麗だよ」


背中から脇腹、足へと彼の手が動いていく。
その度に私の口から吐息が漏れる。

キスしたいのに意地悪な彼は焦らしてキスをしない。

「ね…」

お願いするのに「ダメ」と言う。


長い抱擁の後、彼が言った。

「今夜は本気で抱くよ?」


彼はいつも言う。
私を抱く時は言いなりになれと。
痛いことはしない。
それ以外はしたいようにさせろと。


だから私は抵抗をしない。
彼にされるがまま、彼のしたいことを受け入れる。

お互い生まれたままの姿になって彼は私の体を愛し始めた。
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