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ただ愛されたかっただけなのに
第18章 再びの蜜月②
彼の一番には決してなれない。
そんなこと最初からわかってる。
それでも一番になりたいと思うことがある。
一番になれないのなら、特別な存在になりたい。
彼の中で、誰にも代わりになれない、私であることの存在意味、存在価値。


くだらないヤキモチを沢山灼く。
自分でも呆れるくらい。
それはそれだけ彼が好きだから。
いつか終わることがわかっているから。
終わることが怖いから、他の人に盗られないでと願ってしまう。
そして愚かな自分に自己嫌悪する。
答えはいつもシンプルなのに。


今から電車を乗り継いでホテルに帰る。
そして彼の帰りを待ちわびる。


今夜は一緒にスーパーに買い物にでも行っておツマミを買って部屋で飲みたい。
お土産に地ビールを買ったから。
下戸な私も昨夜は彼と飲みたくてビールを少しだけ飲んでみた。
美味しかった。
たまらなく美味しかった。

だから今夜も彼と…

そしてまたあの甘い時間を紡ぎましょう。
彼がしたいように、彼が思うセックスに溺れたいから。
麻薬のような、心も体も支配される甘美な愛に包まれたいから。
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