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愛おしい貴方・作品SS集
第13章 ベルリンでの裏事情(契約的・秘書2課)
「可能性は高いかと‥
ただ潰しても誘拐団はまた出来ます、今大元の階級持ちを捜索中です」
「・・そう・・
引っ掛からない事を祈るしか、私には出来ないのね」
紅茶を一口飲んで小さなため息、陽菜ちゃんと雲母さんをミュンヘンに誘わなければ良かった‥
ベルリンだったら、少しは安全だったかもなのに。
「・・あの2人に手勢を付ければ良かったです」
「うんん‥‥
個人的な事に使う訳にはいかないわ‥
それだったら誘拐団の方を追って下さいルーク、判断は悠人がすると思うけど」
「・・八神様も盟主です、八神様が名を下しても仁科様は何も言わない」
「私ではまだまだだもの‥
力も能力も経験も、全て悠人の方が上、頑張っているけど長年の差は埋まらないでしょう?」
「それは致し方ない事‥
八神様は八神様、ご自身の思う通りに動けば良い、仁科様もそれを望んでいます」
「・・・まだ自信が無いの・・・
盟主と言われも、私の力はこんなに小さいって、大きなCross selsを支えるには、私はまだ弱い存在だって、ドイツに来てから更に実感するようになった‥
本当に私なんてまだまだよ」
「・・・八神様・・・」