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愛おしい貴方・作品SS集
第13章 ベルリンでの裏事情(契約的・秘書2課)
悠人は私に力をくれたけど、使うのは私自身‥
それはドイツに来てから散々教えて貰い、自分でも勉強した。
それでも時の長さまでは補え無い、1000年の時の差‥
その間に見聞き体感した悠人と、まだ26年しか生きていない私では、根本的な経験値が違い過ぎる。
「私なりに頑張ったとは思う、ルークにも護身術を教えて貰ったし‥
それでも知れば知るほど、悠人の深さが身に染みるの、どれだけの思いで1000年を過ごし、どれだけの事を体験して来たのか‥‥そう思うとね、私はまだ赤ん坊みたいなもの」
「・・仕方が無い事だと自分は思いますが‥
自分と仁科様でも時が違い過ぎます、それでも仁科様は気にする事はしない、ずっと見て来た自分だから言える事だってあります」
「・・・
そうね、ルークが一番長く悠人を見て来ている‥
私の考えの方が否定的だったのかな?」
「八神様は八神様らしく‥
それが仁科様の願いだと自分は思っています、八神様のお陰で仁科様は変わりましたから」
「・・・そう・・・」
昔の悠人は、悠人の記憶で知っている‥
冷たい盟主、それが悠人だったと。
でも今は‥‥今の悠人は昔より守る方に動く事を私は知っている、私やみんなの為に。