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愛おしい貴方・作品SS集
第14章 ミュンヘンでの悲劇(契約的・秘書2課)
歩いているけど、話し掛けて来るのは現地の人と観光客ばかり‥
なかなか本命って、出て来てくれないんだね?
(あまり時間を掛けたら、陽菜ちゃんが危ないのに‥)
誘拐したから、すぐ相手に引き渡す‥‥なんて事は無い、絶対に手を出そうとする、それが男だもの‥
私だってその程度は理解してる、うんん不可抗力でも私は自分で体験したから。
「・・・・・」
あ、向こうの影で私を見ている3人組が居る‥
雰囲気から考えて、多分当たりだと思う。
(私から行って見る?)
来なければ私から向かえば良い、自然を装って私は建物の影になる場所へと歩く‥
ちゃんと、悠人と雲母さんが見張っているのを確認しながら。
「・・・・・」
3人に近付いたら、私に向けていた目の色が変わった‥
うん、やっぱり当たり、どう考えても普通じゃ無い雰囲気。
『ほう!上玉!!』
『そっちから飛び込んで来るとはなぁ‥』
「・・失礼・・あなた日本人??」
3人3様だけど、最後の1人は片言だけど日本語で私に話し掛けて来た。
「・・はい、日本人ですけど・・」
その瞬間3人が動く!
私を捕まえる為に!!