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愛おしい貴方・作品SS集
第14章 ミュンヘンでの悲劇(契約的・秘書2課)
そう思いながら、勝手知ったる娼館の中を地下に向かい歩く‥
途中で襲って来る雑魚を1撃で伸し、顔色1つ変えずに。
(・・地下への階段、この建物は地下のルートはこれ1本きり)
本来も良い事で使われていた場所では無い、男の暗い欲望の為の場所‥
SMと言ってしまえばそれまでだが、あの頃はSMというより拷問に近かったのは確か。
それを知っていて、ルークを突っ込んだ私も私だが、それは本当に昔の話。
相変わらず明かりの少ない地下の階段を降る、その向こうも明かりが点いており、多少ながら女性の声が聞こえる。
その入り口の手前に、何かの時の為に立っていた男2人を簡単に倒し、私は地下の一番広い空間に入った。
『全く‥雑魚は雑魚らしく、大人しくやられてくれれば助かるんですがね?』
話しながらも周りを見れば、椅子に縛られた陽菜さんが居る‥
良かった、まだ何もされていないよう、とはいえ男が陽菜さんに今にも襲い掛かる寸前だったが。
『なんだ貴様っ!!』
『貴方が今捕まえている彼女を返して頂きますよ‥
それにしても、この私の居城のお膝元で誘拐騒ぎ、只で済むとは思っていませんよね?特にそこのピアス付き??』