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愛おしい貴方・作品SS集
第14章 ミュンヘンでの悲劇(契約的・秘書2課)
『ピアス・・
貴様も組織のっ!!』
『貴方達のような下位階級と一緒にしないで頂きたいですね・・
たかだかブラス(真鍮)ピアス如きで、幹部気取りで誘拐とは‥‥私の意にそぐわない者は必要ありません』
全く、こんな雑魚の階級持ちの為に、私が動く事になるとは‥
少々腹立たしく感じるが、今は美波の為に陽菜さんを助ける事が最優先。
・・・だから私は少しだけ力を使う・・・
男共を動けなくする為に、風の壁の力を地下全体に放った。
「良かった‥
何もされていませんね陽菜さん?」
「仁科さん‥‥
はい、私は縛られていただけで大丈夫です」
「そうですか‥
陽菜さんこれから少し荒っぽい事をするので、貴方は見ない方が良い」
「あ‥えっ!?」
縛られていた縄を解き、丁度調教に使う為にポケットに入れていた長布を取り出し、陽菜さんの目を塞いでしまう。
「世の中、見ない聞かない方が良い事だってあるんです‥
目は塞ぎましたが‥このままでは聞こえてしまいますね陽菜さんに‥‥」
「??」
一度立ち上がった陽菜さんを、もう一度椅子に座らせ、私は手を陽菜さんの首筋に触れさせて、微量の力を使う。
それだけで陽菜さんは軽く気を失った、当面はこれで良い。