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愛おしい貴方・作品SS集
第14章 ミュンヘンでの悲劇(契約的・秘書2課)
「心配かけて、ごめんなさい雲母」
「・・陽菜が無事だったらそれで良い‥
陽菜を助けてくれて感謝する仁科」
「いえ‥私達も少し関わりある話でした‥
陽菜さんが捕まったのは此方の落ち度、私達の方こそ申し訳なく思います」
「・・・
どうせ深く聞くなと言うんだろ?」
「どうでしょうか・・
小鳥遊さんは十分資格があるとは思いますが、今日本への介入度は低いんです」
「それは美波さんから少し聞いた」
美波は話した、私達が調教師だという以上の事を、私達が裏社会の人種だという事を‥
美波を見れば、それはすぐに察しられた。
「小鳥遊さん、貴方達2人は私の名に掛けて確実に守ります‥
陽菜さんが捕まった事で、陽菜さんの顔が裏に回ってしまった可能性があるんです、ですから全力で護衛します‥海外でも日本でも‥‥」
「だが日本は介入度が低いと言わなかったか?」
「組織というのは一枚岩じゃない、そして日本に手を出していない訳でもない‥
だからこそ確実な保護は必要で、私の方から直接指示を出しますから安心して頂けませんか?」
「本当に何者なんだか・・・」
「・・・
長く裏の住人をしているせいで、色んな場所に顔が利く‥とでも言っておきますか‥
私達も何れは日本に行くつもりです、その時にもう一度お会いして話せれば良いんですがね」