この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
愛おしい貴方・作品SS集
第17章 星空を見上げるX'mas(契約的束縛)


バタバタと重い荷物を持ち走り回るのが、大概の自分の役割。今も6人分の寝台を確保すべく、ベッドのスプリングマットを3つ重ねて持ち移動中。

「確か寝室スペースは3部屋、1部屋は八神様がお使いになるとして、残り2部屋をどう割り振りする?」

本郷と宮野は一緒、この2人は離す方が面倒になる。
残るは仁科様、櫻澤、自分。櫻澤も本郷達と同じにし、仁科様と自分で割り振るべきか?

「こういう時は困る」

身に付いた仁科様との上下関係が簡単に抜ける筈も無く、今更同じ扱いを受けても自分の方が戸惑うだけ。
仁科様も、八神様も、『今度はルークも一緒』と何度も言う。お気持ちは嬉しいが、立場を考えてしまうと、とてもじゃないがやりきれない。
盟主と賢人の立場、その差は天と地ほどの溝があると、自分は知ってるだけに……。

(自分は櫻澤達が羨ましいのだろうか?)

仁科様の方が隠していたとはいえ、対等に付き合える櫻澤達。自分は子供の頃からそう教育されて来たので、櫻澤様のようには中々いかない。だからなのか、羨ましいと思うのは?

「やれやれ、何呆けているんですか?」
「……? 仁科様?」
「1人ではと思い手伝いに来たんですけどね」
「それは……はぁ」

自分が持っていたスプリングマットを軽々と持ち歩き出す仁科様。ハッと気づき、残りのマットを持って追い掛けるが時既に遅し。

「昔と今では事情が違うんです、もう少し柔軟になりなさいルーク?」
「分かってはいますが……」
「では1つだけ……」
「??」

仁科様は自分に、柔軟になるコツを1つ教えてくれた。

/173ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ