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愛おしい貴方・作品SS集
第18章 シークレット~お忍び~(禁断背徳)

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「わあぁーー!!」
すごーい! 朔夜叔父様に連れてきて貰ったショッピングモール……うんんアウトレットパークと言ったほうがいいのかな? これがとんでもなく巨大なの!
そりゃ倉原時代に家族揃って郊外の商業施設とかには行ったことはあるけれど、ここまで大きいのは初体験だよ。気になって駐車場から出れば、そこは外と繋がっている店舗やゆったりとした休憩スペースに飲食店、人もたくさん居て普通の休日はこんな風に過ごすんだと少し思う。ほら、私のほうが普通じゃないから……。
「気に入ったか?」
「凄く……。自由に見て回ってもいいんですか?」
「そのために連れて来たんだぞ、好きにすればいいんだ」
「はいっ!」
私が先に歩き朔夜叔父様はすぐ後ろから付いてくる。それに遠藤さんのようにあれがダメとかこれがダメとか言う気はないみたい、久しぶりの開放感っていうの? 本当に私の好きにしていいと思ったら気になる物が沢山あるよ。
(服も欲しいし簡単に履ける靴も……。あぁ、小物も欲しいなぁ)
こんなチャンスなんてめったにない、いつもは早乙女邸で紀永や遠藤さんが選んだのが多く、私はたまにネットショッピングで購入するくらいなのよ。しかも早乙女邸からだから購入サイトはどれもブランド品ばかり、だからこそ朔夜叔父様の提案が嬉しかった……普通と同じく買えるから。
「こっち……でもあっちの色もいいかも」
「今はパステルカラーが人気らしいな、いたるところにディスプレイされてある」
朔夜叔父様って後ろを歩きながらしっかり見てるんだ。うんパステルカラーは嫌いじゃない、でも色味が強すぎるのは合わないよね私には。

