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愛おしい貴方・作品SS集
第18章 シークレット~お忍び~(禁断背徳)
「嬢ちゃんだったらそうだな……こんな青やピンクが似合うんじゃないか?」
「え、あ……綺麗」
朔夜叔父様が選んでくれたのは、私が好みそうな淡いパステルブルーとピンクのトップスやスカートたち。こういうのって似るのかな? だって朔夜叔父様の選びも確かなの、きっちりと私が好みそうなのを選んでいるし、他にも合いそうな服や小物を物色してる。これって絶対にクラスター本社内では見れないよ、興味深々に服を物色する朔夜叔父様の姿なんて。社内では紀永ばりの高圧的な物言い、プライベートは少々口が悪いやんちゃ系、これって何人知っているんだろう? 笑いたいと思うのは私だけ? ……実際には笑えないけど。
「お、これもいいんじゃないか、これも、これも」
「え? えぇーー!?」
さ、朔夜叔父様!?
そう叫びそうになりそうなほど朔夜叔父様が次から次へと服を選んで私のほうがびっくり! しまいには両手いっぱいに服を抱えているという。この服の山から選べってことなのかなこれ?
「あのー少し選び過ぎでは?」
「そうか? どれも似合うと思うぞ。こんな時は全て買えだ」
「こんなに!? 所持金足りるかな……」
「そこは心配すんな、俺が買ってやるから」
「でも……」
「可愛い姪っ子にそれくらいさせてくれ、これでも楽しんでいるんだからな」
「…………」
あまりにものことで開いた口が塞がらないとても言うの? 機嫌よくレジへと歩く朔夜叔父様とちょっと慌てている私。だってそうじゃない? 私的には自分で買おうと少な目にしていたのに……。だけどこれって甘えてもいいわけ? 後で紀永に言われそう……それも困るよ。