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愛おしい貴方・作品SS集
第19章 シークレット~裏~(禁断背徳)
言い訳と思っていたら朔夜叔父様が上手く話しを誘導してくれて私はあまり言わなくて済んだ。それはいいよ、でもこれどう収集するの? 五十裏さん引いてくれなさそうなんだもん。
「俺はいいですが、こんなのを他に見られたら不味いんじゃ……」
「目の前で見ているお前は誤魔化せないが普通は分からん」
「変装というより私服なだけなのに……」
「普通はです。世の中目ざといのも居ます、もう少しご注意ください社長」
「お前が一番目ざといだろうが!」
「俺は職業柄です他意はありません」
「自粛中じゃなかったか」
「自粛していますよ、だからこそこんな休日に家族と過ごしているじゃないですか」
「ああそうだったな、三百六十五日ヒマなんてなかったお前だ。やることはしっかりやっているようだが」
「それこそ余計なお世話です」
「…………」
収集どころか拡大してない? 朔夜叔父様って遠藤さんだけじゃなく誰のでも買うと切に実感、しかも話を私が困る方向に持っていくのっ! また居場所に困るじゃない!
「社長こそ最近女性関係の噂が少々」
「今それを出すか?」
「俺は家族間ですが社長は違うかと……。結婚されないから噂になるんです」
「ということは出処は姉貴か、いい加減に見逃してくれんか全く」
「話を全て突っぱねるからです」
「突っぱねたいんだ、ほおっておけ」
「あの…………」
流石に止めないと私がつらいよ。
「そういうのは私の居ない他所でやってくれませんか」
「……すまん」
「すみません、社長とはいつものことで……」
「前に同じことを言ってましたね朔夜叔父様?」
「あれは……遠藤のとは違うだろ」
「私には同じに聞こえますが?」
「はぁ……。本当に悪かった、つい構いたくなるんだよ」
「社長の癖です、しかも身内限定」
そう言えば紀永が言っていたよね朔夜叔父様の可愛がりの話、でもまさか五十裏さんまでだったなんて知らなかったわ。これはまだ沢山居そうな予感がするのは気のせいかな?