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愛おしい貴方・作品SS集
第19章 シークレット~裏~(禁断背徳)
「Oh、合っていましたネー」
「それでなにを探しているんですか?」
「もちろん素敵な女性へのプレゼントでーす」
「…………」
忘れた、この人って社内ではプレイボーイとして有名なんだよ、それこそシステム課から営業まであらゆるところで女性に声を掛けまくっている。いや少し違うかな、俺から見て女性のほうがオリバーさんに言い寄っているようにも見えると思う。だけどそれに嫌な顔一つ見せず全部対応しているのは本当のこと。
そりゃ俺だって男だからさ女性にもてたい願望はあるよ、だけどオリバーさんのようにはなりたくないとは思う、面倒くさくね?
「結城さんは女性が喜ぶものは分かりますカー?」
「俺!? ムリムリっ、プレゼントなんてしてことがない」
「そうですか残念でーす。では日本人が好みそうなものはー?」
「日本人? 男女関係なく?」
「ハーイ、まだ少し日分かりませーン、好むものも米国とは違います」
オリバーさんの言い分は合っているけど俺だって分からないが本音、理由は親兄弟以外にプレゼントをあげたことがない、これに尽きる。普通に日本人が好むもの……これってさ一般常識で言っていいのかなぁ?
「ネクタイピンとか香水みたいな小物が喜ばれるのかな? こういうのをこだわる人が多いとは……思う多分」
「フムフム小物ですネー、結城さんも選んでみますカー?」
「えぇぇ! 俺ぇぇ!?」
俺が選んでどうすんの!? その前に高橋が居るんだから俺はここから離れられないだろ。どう言えば分かって貰えるんだ?
「オリバーさん、俺は人待ちしているんで……」
「人待ち……。誰かと待ち合わせている、または待っているという意味ですネー?」
「そうです」
「すぐ来ますカー」
「そこのカフェスペースに居る男性です、どれくらいは俺にもちょっと……」
「では聞いてきましょう、結城さんは待っていてくださーい」
「へ!?」
高橋に続きオリバーさんさんまでカフェスペースに行ってしまった……俺を置いて。