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第1章 謎のあの人(禁断背徳)

「遠藤は、早乙女の第１秘書だったよね、凄い出世コース‥
自分は‥今、同棲してるから、向こうの都合に合わせてるのかな？」


「・・・同棲！？」


誰にでも仲良くなるタイプだとは思っていたが、同棲とは‥相手はどのような女性なのか‥‥



「そこまで驚く‥
自分にはずっと好きな人が居る‥
一生を掛けられるくらいの‥‥
遠藤には居ない？？」


「私‥‥‥ですか‥
か‥片思いなら‥居ます‥‥」


「片思い！？
遠藤だったら、良い女性が付きそうなのに、片思いで終わらせる気？」


「さあ‥どうなるのか‥
逆に私が聞きたいですね、どんな同棲相手なのか・・・・・橘・・・」


「へ？自分？？
・・・優しい‥人・・・
だけど、何処までも信念を貫く人・・・
人を好きになったのは、あの人が初めてなんだ」


「信念‥ですか‥‥」


今時にしては古臭い言葉‥‥



「貫いたからこそ、今の自分達が居る‥
ずっと苦労したし、させたから、今は幸せにしてあげたい‥‥
でも、本業で苦労させてるかな？」


「本業？
実家の仕事でも？？」


考えて見れば、高校時代から一度も、橘の家やプライベートは、あまり聞いた事が無い‥


ただ、一緒に居て楽しい‥少々面倒事にも巻き込まれたが、私自身は嫌ではなかった。