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愛おしい貴方・作品SS集
第6章 禁断バトル・絶対見返してやるんだ(禁断背徳)
「遠藤、予算資料と決算資料、それに計上報告が抜け落ちています‥
15分で持って来なさい」
「・・・
はい、葉山さん・・」
言ってないじゃないか、そこまで用意しろと‥
‥‥とは口に出せる訳も無く‥
大人しく執務室を退出してから、慌てて資料と報告書探し。
(15分‥
葉山さんもギリギリの時間を言って来る)
1ヶ所にあるのなら良いが、複数ヶ所に分かれている必要書類‥
ついでに予算資料は、他の秘書が持ち出していて、借りるのに部屋を個別訪問。
(もしかして‥
使っているのも計算の内!?)
相変わらずやってくれる葉山さんは‥
「失礼します‥
不足分を持って来ました」
「・・・確かに‥
後、言葉使いに気を付けるよう‥
曲がりなりにも、此処は会長の執務室、投げやりな言い方はお止めなさい」
言われた物を葉山さんに渡し‥
俺‥いや私はそこまで投げやりな言い方だっただろうか?
「はい、失礼しました・・・」
チラリと会長を見ても無言のまま‥
葉山さんが資料を渡しているが、こちらには見向きもせず‥
ずっと、こんな調子が続いている。