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愛おしい貴方・作品SS集
第6章 禁断バトル・絶対見返してやるんだ(禁断背徳)
「・・・・・・・」
早乙女邸秘書になって、避けては通れない社長室‥
極力無表情に徹し、扉をノックして中へと入った。
「失礼します‥
会長からです‥‥」
「おう、相変わらず硬いな遠藤」
「仕事をしているまでです‥‥」
会長と違い、社長は口悪くお気楽口調‥
これで公的な時が普通なのが不思議な程、私にはずっとこの調子‥子供の頃から。
「よく紀永の奴も堅苦しいと言わんもんだ‥
葉山を見習え葉山を‥‥」
「・・・・・」
これ以上、何処を見習えというんだ?
仕草口調‥今はもう極力葉山さんや会長寄りにしているのに‥
「ん?
何か心当たりありそうな顔だな?
何か言われたか??」
「何か・・・」
そこまで私は顔に出ているのか?
この社長‥朔夜叔父にさえ分かる程に??
「早乙女邸じゃ言えんだろ、来たついでだ俺が聞いてやる‥
それも不服か?
遠藤‥‥いや、伊織‥‥」
「・・・・・いえ、そんなつもりでは・・・」
「ハッキリ言った方が良い時もあるぞ‥
俺みたいなのでもな、どうだ?」
相変わらずストレート会話‥
だが‥何故か話してみたくは‥なった‥‥
それだけ、この時の私は追い詰められていたのだと思う。