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愛おしい貴方・作品SS集
第11章 早乙女邸の裏秘書達2(禁断背徳・契約的束縛)
なんか仁科みたいな奴だな‥
仁科よりは年上だが。
俺が葉山裕樹を見た第1印象はこれ‥一番のくせ者ってやつだな。
「しかし資料を集めて‥って、なんて量だ‥」
「確かに、さらりと書いてあるが、1つ1つがとんでもない‥
どうしますか主‥櫻澤さん」
「ぎこちないのは分かるが、もう少し慣れてくれ本郷‥
とにかく、一番厄介な物から集めるぞ」
「そうなるかと‥」
このリストアップだと、資料室‥しかも年単位の物が一番厄介‥
次に各秘書の作業部屋、最後に資料室の細かい物。
俺は優先度順に、色違いのマーカーで線を引いていく。
「なるほど、これなら分かりやすい‥」
「だろ?
先ずは赤いラインから始めるぞ‥
ああ、俺も口調を変えないと不味いか‥‥」
「俺は大概こうですが‥」
「ん"っ‥
とにかくこの順番で集めて行こう‥
そうしたら効率的と俺は思う」
「・・・・・・はい」
本郷引きやがったな!?
俺の必殺、大猫被り‥
要するに外面用対応。
本郷の場合、俺に対する態度が毎回こうだから、簡単に出て良いが俺はそうはいかない‥らしい。