この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛おしい貴方・作品SS集
第13章 ベルリンでの裏事情(契約的・秘書2課)
ベッドサイドに置いていたスマホを掴み、電話を掛ける相手はルーク。
『・・・
おはようございます‥
朝からどうなされましたか仁科様?』
「美波からのお願いなんですがね、多少仕事とは別の話ですよ」
ドイツに来てからもルークは、私達がこの姿であれば『仁科様』『八神様』と呼ぶ‥
漸く慣れたと言ったところ、ルークも少々頭が固いから。
『別??
それで自分に何用でしょうか八神様は?』
「昨日、日本人旅行者と知り合いまして、今日ミュンヘン観光する予定なんですが、マリエン広場の塔‥‥分かりますかルーク?」
『はい、まあ色々とあった場所ですので‥‥』
「今は観光客用に開放していますが予約制‥
そこでルークが先回りして貰えませんかね?
ついでに軽食程度付けてくれればありがたいんですが?」
『その程度でしたら簡単に‥
で、その日本人旅行者というのは?』
「小鳥遊陽菜と小鳥遊雲母、新婚旅行だそうです‥
後で画像を送るので参考にして下さい」
『新婚旅行‥‥
メッセージカードくらい付けますか??』
どうやら、この手はルークの方が手慣れているよう、美波に聞いて見ますか。