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裸身
第3章 入り込む女
『素晴らしいプロポーションをお持ちで自信がないとか言わないでくださいよ?』
『素晴らしいなんて…もう既に、ハリが…』
『気持ちの問題ですな。よろしければ、写真を撮って差し上げましょう。御自分を御自分の目で、しっかりご覧なさい。』
『え…でも…』
『川下ーっ。ちょっと来ておくれ。』
『なんすか?社長。』
トントントンと、軽快に下りて来る足音の男……
『川下君だ。うちのカメラマン。』
夫と同じくらいの年齢だろうか。スマートな浅黒いイケメンだ。
『こんちわ(笑)』
『こ…こんにちは…』
『素のままの奥様を撮って差し上げてくれないか。』
『はい。奥さん、こっちへ。』
誘導され、2階のスタジオへ通された。
3日後に、その写真を見に来るようにと言われ、フォトスタジオを出た。
それから3日後、店主の『素の御自分を御覧なさい』と言われたことがわからないまま、スタジオを訪れた。
『お待ちしてましたよ。素晴らしい写真です。聖園さんそのままが表れてます。』
『見るのが怖いわ…』
モノクロで、遮のかかった、そこに居る被写体は紛れもなく私。
見入ってしまっていた。
『女性として満たされない自分が、艶を求めている目、眼差しは、エロチシズムに溢れていますね。』
首から上だけの見上げた横顔に手を添える私が写っていた。
微かに開いた唇が光り、恥ずかしいほど妖艶に見えた。
『心の叫びが表情に出ていますね。どうですか?産まれたままの姿で、思いの全てを表現してみませんか?』
『はっ?ヌード…ですか?』
『自由にして構いません。気のむくままにしてください。脱ぎたくなったら脱げばいいんです。』
『…………』
『来週の金曜日と土曜日は店休しますから、気持ちが決まったら、その日にいらっしゃい。』
写真をいただき、店を後にした。
そんな恥ずかしいこと……でも…脱がなくてもいいのよね……
私記念日……脳裏を過ぎる……
金曜日、私はスタジオの前に立っていた…………
『素晴らしいなんて…もう既に、ハリが…』
『気持ちの問題ですな。よろしければ、写真を撮って差し上げましょう。御自分を御自分の目で、しっかりご覧なさい。』
『え…でも…』
『川下ーっ。ちょっと来ておくれ。』
『なんすか?社長。』
トントントンと、軽快に下りて来る足音の男……
『川下君だ。うちのカメラマン。』
夫と同じくらいの年齢だろうか。スマートな浅黒いイケメンだ。
『こんちわ(笑)』
『こ…こんにちは…』
『素のままの奥様を撮って差し上げてくれないか。』
『はい。奥さん、こっちへ。』
誘導され、2階のスタジオへ通された。
3日後に、その写真を見に来るようにと言われ、フォトスタジオを出た。
それから3日後、店主の『素の御自分を御覧なさい』と言われたことがわからないまま、スタジオを訪れた。
『お待ちしてましたよ。素晴らしい写真です。聖園さんそのままが表れてます。』
『見るのが怖いわ…』
モノクロで、遮のかかった、そこに居る被写体は紛れもなく私。
見入ってしまっていた。
『女性として満たされない自分が、艶を求めている目、眼差しは、エロチシズムに溢れていますね。』
首から上だけの見上げた横顔に手を添える私が写っていた。
微かに開いた唇が光り、恥ずかしいほど妖艶に見えた。
『心の叫びが表情に出ていますね。どうですか?産まれたままの姿で、思いの全てを表現してみませんか?』
『はっ?ヌード…ですか?』
『自由にして構いません。気のむくままにしてください。脱ぎたくなったら脱げばいいんです。』
『…………』
『来週の金曜日と土曜日は店休しますから、気持ちが決まったら、その日にいらっしゃい。』
写真をいただき、店を後にした。
そんな恥ずかしいこと……でも…脱がなくてもいいのよね……
私記念日……脳裏を過ぎる……
金曜日、私はスタジオの前に立っていた…………