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裸身
第3章 入り込む女
ドレッサーの大きな鏡越しに映るその女は聖園。


悦楽の彼方へと誘(いざな)われたい聖園がいた。

ふとドレッサーの隣にある、アンティークなサイドボードに目をやる。

セルロイドのお人形がこちらを見ている。
お人形の前には、オルゴールと宝石箱?

オルゴールから奏でられる聞き覚えのない曲は、耳障りのいい旋律であった。

宝石箱を開けると、スワロフスキーやルビー、サファイアなどの装飾品が輝いている。


『お好きなようにご利用ください。』

そうだった。川下さんが居たんだわ。
でも、そんなことはもう、どうでもいいわ。


スワロフスキーの垂れたピアスを付けてみる。


光に乱反射し、キラキラと光って、聖園の顔を引き立てる。

艶っぽく、濡れたように光る唇を………


少しだけ……


開く………


淫らな聖園


妖艶な聖園


焦点があわない瞳


胸の辺りが 甘い時を欲する……


まさぐる聖園の手

つまびく聖園の指


やおら、聖園はブラウスを脱いでいく−−−−


カシャカシャカシャ…

カシャ カシャ カシャ カシャ

カシャ カシャ カシャ カシャ


シャッター音が聖園を淫靡な世界へ引き寄せる。

聖園の中の性がうごめき始める。




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