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裸身
第5章 志願者
スクリーンに、大きく律子の文字。
ヘッドフォンからは、映像の音響と直人の囁きが聴こえる。
次第に律子は音と映像の中に入っていった。
そこには律子と同じ格好の女が映し出されている。
女は正座で目の前に立つ男を見上げていた。
首輪に嵌めたリードで頭が苦しそうに上げられ、何かを言っている。
『調教をお願い致します』
(律子も言ってごらん)
『調教を…お願い…致します』
(ん、よく言えたね)
映像の中の女も、律子と同じ椅子に座った。
『あっ!』
(そう、律子もあんな卑猥な姿なんだよ。嬉しいね?)
自分では気付かなかった。徐々に椅子の膝が上がり大きく開いて、その奥の花びらが見えていたことに。
映像の男が女の椅子の前に立ち、尻が落ちるくらい膝の掛かる前部を上げた。開いた脚は固定され、座っている部分の前半分が外された。
辛うじて、尻が乗る程度、ブランコの板ほどの座部でしか無くなっていた。
(律子の番だよ)
背もたれが下がる気がする。明らかに膝と膝の間隔が開いていく。座部が落ちた。
(同じ格好だね、厭らしい。何か欲しいかい?そこからよだれがあぶくになって流れてる。映像より卑猥だよ、り・つ・こ)
ブルブルッと躯が波打った。
映像の男が剃刀とシャボンの刷毛を持って、女の陰毛を剃りはじめた。
(律子も綺麗になろうね)
『だめ!だめよ!夫が不審に思うわ!やめてーっ!』
映像の男が目の前にリアルに立っていた。
直人は何も言わない。男も無言で律子のそこにシャボンをつける。
目の前で鈍く光る剃刀に声が出ない。
怪しく悶え、吐息混じりに快楽の悩ましい声を漏らす映像の女の声が響いているだけ。
(律子の官能にも、きっと火が点くよ)
シャボンの刷毛が躯中に不思議な快感を与えた。
足の先から熱が奪われていく感じがする。
勝手に鼓動が速く、強く打ち付ける。
ゾクゾクする。
唇が発してしまった……
『ん、はあああ……あぅ、あぅぅ』
(始まったね、もう淫らな律子はやめられないよ)
今まで知らなかった、躯の内の小さなざわめき。
頭の中が真っ白になった。
段々とざわめきは大きくなり、律子は我を忘れ快楽に溺れた。
ヘッドフォンからは、映像の音響と直人の囁きが聴こえる。
次第に律子は音と映像の中に入っていった。
そこには律子と同じ格好の女が映し出されている。
女は正座で目の前に立つ男を見上げていた。
首輪に嵌めたリードで頭が苦しそうに上げられ、何かを言っている。
『調教をお願い致します』
(律子も言ってごらん)
『調教を…お願い…致します』
(ん、よく言えたね)
映像の中の女も、律子と同じ椅子に座った。
『あっ!』
(そう、律子もあんな卑猥な姿なんだよ。嬉しいね?)
自分では気付かなかった。徐々に椅子の膝が上がり大きく開いて、その奥の花びらが見えていたことに。
映像の男が女の椅子の前に立ち、尻が落ちるくらい膝の掛かる前部を上げた。開いた脚は固定され、座っている部分の前半分が外された。
辛うじて、尻が乗る程度、ブランコの板ほどの座部でしか無くなっていた。
(律子の番だよ)
背もたれが下がる気がする。明らかに膝と膝の間隔が開いていく。座部が落ちた。
(同じ格好だね、厭らしい。何か欲しいかい?そこからよだれがあぶくになって流れてる。映像より卑猥だよ、り・つ・こ)
ブルブルッと躯が波打った。
映像の男が剃刀とシャボンの刷毛を持って、女の陰毛を剃りはじめた。
(律子も綺麗になろうね)
『だめ!だめよ!夫が不審に思うわ!やめてーっ!』
映像の男が目の前にリアルに立っていた。
直人は何も言わない。男も無言で律子のそこにシャボンをつける。
目の前で鈍く光る剃刀に声が出ない。
怪しく悶え、吐息混じりに快楽の悩ましい声を漏らす映像の女の声が響いているだけ。
(律子の官能にも、きっと火が点くよ)
シャボンの刷毛が躯中に不思議な快感を与えた。
足の先から熱が奪われていく感じがする。
勝手に鼓動が速く、強く打ち付ける。
ゾクゾクする。
唇が発してしまった……
『ん、はあああ……あぅ、あぅぅ』
(始まったね、もう淫らな律子はやめられないよ)
今まで知らなかった、躯の内の小さなざわめき。
頭の中が真っ白になった。
段々とざわめきは大きくなり、律子は我を忘れ快楽に溺れた。