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裸身
第6章 ふたつの顔の女
ますますグロテスクに見えた。隠すものが無くなったからだろう。

『検査をしてやる。ここで四つん這いにおなり。』

『はい、ありがとうございます、女王様。』


キャシーは手術用の手袋を付けると、先ずは平手で男の尻をひっぱたいた。

『ぅあああ…嬉しい…』

『ふんっ、変態豚。』


肛門周り、袋、棹、そして周辺。


『残ってる!仕方ない、私が抜いてやろう(笑)』

毛抜き。しかも袋の残毛。


ああっ!

いっ!痛っ!

ぅあっ!ああっ!

『嬉しいのか?おやおや、汗が噴き出してるじゃないか(笑)』


女の私にはわからない。
しかし、リアルに痛いのはわかる。それでも私は抜き続けた。


『さあ、いいだろう。では、先程の粗相の仕置きだ。仰向けで大の字だ!早くなさい。』


バラ鞭の雨を降らすお仕置きは、始めは相当辛そうに唸っていたが、そのうち感覚が麻痺したのか静かに悶えるようになっていった。

しかし、あまりにやり過ぎはプレイにはならない。

最後に、男の唇にキスをしてあげて終わる。

『60分なんてすぐだから、存分にしてあげられなくてごめんなさい。また、御指名をよろしくね。』


男はそれでも満足げに腰を屈めて帰って行った。




今日は一人だけだったから、ゆっくりとシャワーを浴びて、身なりを整え帰路についた。




『ただいま帰りました。』

『ん。見ていたぞ。なかなかハードなことをするじゃないか。あの男はまだ2度目だな?』

『はい。何だか無償に意地悪がしたくなってしまいました。』

『清香、いつまでそうしてる?』

『あっ…申し訳ありません、ただいま…』

玄関で、急いで服を脱ぎ捨てる。
正座をして挨拶だ。

『清香は、マゾのくせに、サド気取りなことをしてまいりました。申し訳ございません!』


『よし、いいだろう。清香、次はお前が仕置きされる番だ。』



外ではサディストを演じ、家ではとことんマゾの本性をさらけ出す。

清香の二つの顔である。




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