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裸身
第6章 ふたつの顔の女
はっ!はあぁぁ…

うぅっ、うぅっ、

あうっ! だめ…逝く、逝くーっ!!


みっちりと埋もれてるバイブのせいで、躯中を震撼する刺激は最早我慢出来る筈もなく……

ジョー……ジョボジョボ…

にゅるにゅるー……


『仕置き。』


通電され、膣のバイブも唸りを上げた。


うぎゃああああ!!

うぎゃああああ!!

死ぬ…死ぬ… ぐあぁぁ…

白目を剥き、口からのよだれはあぶくになり、固定された手足がピーンと張っている。

腹と腰が、別物のようにビクビクと激しく震え、滑車から下がったチェーンが忙しく暴れる。


失神寸前に

『殺して…殺せーっ!』

そう発するとやっと通電とバイブが止まった。


朦朧とした頭と、虚ろな目、投げ出された無防備な裸体。

旦那様は、そんな私が堪らなく愛おしいと、カメラのフラッシュをたくのだ。


夫の行為は 大抵1〜2種類で終える。

私達夫婦の場合は、これから交わるための前菜のようなものなのだ。
清香のようなM女であっても、終始SMをする必要はないと夫は言う。

失神するほどの強烈な快楽を与え、その後濃密なセックスで互いを貪り合うことで、充分な被虐感や加虐感は達成できると言うのだ。



水分を摂り、シャワーを浴びている間、夫は部屋を片付けて、煙草を燻らせながらスコッチを飲んでいる。

これもまたいつもの光景だ。清香はされるだけの女だから、SM部屋を片付けることはない。夫によれば、自分の行動上に絶妙に欲しいものがあるようにするためには、自分で片付けなければ分からない、と。



身支度を整えた、といっても、ランジェリーの上に薄手のガウンを纏っただけの清香が寝室へ向かった。




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