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裸身
第2章 されるままの女
主は、妻の片脚をグイと掴む。膝を抱えるように持ち上げ、いとも簡単に片足立ちにした。膝を吊り、柱の釘に吊った麻縄を引っ掛ける。

妻は、顔を横に向け、恥ずかしそうに俯いた。
乱れた髪がタラリと下がり、何とも妖艶で、恥辱的である。

主は、妻の顎を掴む。と、正面を向かせ、冷酷で、褪めた視線を浴びせ、己の膝で、滴る蜜壷を突き上げた。片足立ちの膝が震えている。
これも、感じているのか……
突き上げた膝で、執拗に蜜壷をグリグリと押し付けては、眉間に皺を寄せ、苦悶の表情の妻を、冷笑しながら眺めて楽しんでいるようだった。


ひとしきり愉しんだ後、縄をとく。吊した脚を下ろすと、妻は崩れるようにヘナヘナと座り込んだ。さるぐつわも外された。

縄目がクッキリと付いて、俺の目には、痛々しさよりも美しく見えた。恥辱の限りを尽くした、被虐性を感じさせた。


恥辱、被虐はついに、自慰という行為に及ぶ。

未だ、乱れた息遣いしか聞こえない妻の音。

俺の方が、段々と息苦しさを増していく。


主は籐椅子に、踏ん反り返るように座る。
その対面に、座り込んだ妻は大きく脚を開き、膝を立てていた。

顎で合図を送る主。
自由になった妻の手は、我が秘部へと向かう。うなだれた顔をあげろ、とばかりに、主は咳ばらいをする。

しっかりと主を見つめ、自慰をしなければならないのだろう。

その秘部がうごめく様は、俺には見えない。あと少し、こちら側を向いてくれたら見える、それくらいのところで見えないじれったさが、益々想像を煽る。


しなやかで透き通るような白肌が、たおやかに揺れる。
時折プルプルと震え、ビクビクッと痙攣が起き、顎が上がり、唇が何かを言っている。

見えない秘部の喘ぎが、白い柔肌を深紅に染めて、いよいよ絶頂に向かっていることを如実に現している。


ついに、目の前に居る美人妻の絶頂の雄叫びが聞ける!
俺は、目眩をおぼえながら、その時を待っていた。


しかし、


主は、それは許さないとでも言うのか、足で、妻の手を弾いた。


逝くことを止められ、妻の表情は切なく、深紅に染まった柔肌が、置いてきぼりを決められ、寄せ狂う疼きの微痙攣が止まらない。


主は、顎で妻を呼んだ。



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