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裸身
第2章 されるままの女
大きく開いた股に、妻の顔を埋めた。

主は、むんずと掴んだ髪ごと押さえる。

妻の口の中に、主の男根が埋まっていることは、容易に想像がついた。

妻は正座をし、襦袢を肩から滑らせ、こんもりと張りのある乳房ギリギリまでを晒し、頭を主に預け、口中を犯され続けた。

主の手が掴んだ髪ごと頭を引いた。
妻はクルリと主に背を向けた。
尻を持ち上げ、バックから犯そうとしている様子が見える。
夫婦なのだから、犯すという表現はおかしいのだが、この二人に限っては、それしか表現しようのない行動であった。

主の、年齢には相応しくないと思われる隆起したぺニスが現れた。
無造作に襦袢を捲ると、いきなり妻のヴァギナに突き刺した。

主のタイミング、主のリズムで、妻を無視した主の快感を貪っているようだ。

乱暴に腰を振る主に合わせ、妻も徐々に身悶える。襦袢の内にある乳房が揺れ、その揺れはますます激しくなっていく。

髪を振り乱し、熱くなっているであろう躯の内側の悶えが、ついに、妻を叫ばせた。

『はぁぁぁ!あぁーっ!』

四つん這いの妻の顎が上がり、切なそうに、細く高い音色が響いた。

細く高い音色は、短く喘ぐ音に変わり、主が突く度に響く、尻に当たる音とシンクロする。


あまりに激しい交わりに俺は、驚異と目眩で、今にも吐いてしまいそうだった。

これほどまでも淫靡で、なのに妖艶、しかもこれをインモラルと言わずになんと表現したらいいのか。

俺の数少ない経験の中には、決して無い行為だったことは間違いない。

俺はといえば、やりたいだけの、いや、自分が気持ちよくスッキリしたいだけの行為だった。

こんなにも激しいのに、身悶える女、欲情する女にまで上り詰めらせ、互いの頂点に行き着く交わりは、ある種、芸術のようにも見えた。

主の毛穴の一つまでも愛し、妻の清楚な姿の裏までも知り尽くした者同士の、神聖な行為なのかも知れない。

吐き気と目眩に襲われながら、俺の思考回路は崩壊を始めていたのだった。



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